2002年10月11日(金)07:32

ドイツ政府はEU大統領新設に賛成の模様

ロンドン(AFP)

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は、輪番制のEU議長に代えて新たに大統領職を創設するとのイギリス政府の提案を支持した模様である。イギリスのジャック・ストロー外相は、大統領の任期は数年間としEU加盟国の首脳によって任命される。現行の輪番制のEU議長制度は非効率的であることが示された、と『エコノミスト』紙に寄稿している。『フィナンシャル・タイムズ』紙によれば、シュレーダー首相はロマーノ・プローディ欧州委員長との晩餐会で、欧州委員会の弱体化を招かないのであれば大統領制に賛成との意向を示唆したという。

報道によればフランスとイギリスは欧州理事会(=EU首脳会議。訳注)をEU各国首脳の委員会として強化する意向である。また任命される大統領は加盟国に一層の影響力を付与するとの見解である。しかし同案を批判する側は欧州委員長との間で権力闘争が続くのではないかと懸念している。これまで欧州理事会の代表は6ヶ月交替で就任する議長国が務めている。

原題:Berlin offenbar fuer neues EU-Praesidentenamt




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